*復興庁 谷公一復興副大臣からのご挨拶
 
”人と人との結びつき、絆が大事だと感じました…”生徒たちへの温かいことば
 
復興庁 谷公一復興副大臣からのご挨拶
 

 2013年11月28日、本校宮城野新校舎ゼルコバホールでおこなわれた『サンタ・プロジェクト』(リンク参照)。昨年も秀光で開催されたこのプロジェクトは、2011年から始まり、子どもたちや多くの人々との交流促進、そして被災地の方々の心をサポートすることを目的に企画されました。
 宮城県、福島県、新潟県などの被災地を訪問しながら開催されてきた『サンタ・プロジェクト』は、今年から復興庁の後援を受けています。今回、谷公一復興副大臣が宮城野新校舎を訪問し、生徒たちにあたたかいメッセージを届けてくださいました。 復興庁 谷公一復興副大臣からのご挨拶


 
復興庁 谷公一復興副大臣から

 仙台育英学園の皆さん、ようこそ集まっていただきました。
 あの東日本大震災から2年8ヵ月が過ぎました。今でも30万人近くの方々が仮設住宅などで暮らしています。大変大きな災害で、たくさんのものを失ったと思います。命だけではなくて、家族もそうですし、仕事、街並み、思い出もそうではないかと思います。

 私は兵庫県の出身なのですが、18年前、神戸で大震災に遭いました。しかし、全国各地からたくさんのご支援をいただきました。日本だけではありません、世界のたくさんの国々からもご支援をいただきました。今回、東北の大震災も140を超える国々や、90を超える国際機関からあたたかいご支援をいただきました。本当にありがたいことだと思っています。やはり人と人との結びつき、絆…そういったものが大事であるとあらためて私は感じました。仙台に住む皆さん方も同じように思われたに違いないと思います。

 そういった中で、今日はフィンランドから『サンタ・プロジェクト』ということでサンタクロース、そしてベルカント合唱団の皆さんに来ていただいております。学校で習ったかと思いますが、フィンランドは大きな国ではありません。日本よりも遥かに北の方にあります。人口は500万人あまりですから、日本でいうと兵庫県と同じような人口の国です。しかし大変教育熱心で勤勉な国民として知られ、世界でも有数の豊かさを誇っています。また、サンタクロース発祥の地でもあります。今日はサンタクロースのふるさととも言える、フィンランドのロヴァニエミ市のエスコ市長さんをはじめ、これから登場するサンタクロースの皆さん、ベルカント合唱団の皆さん…こういった方々が被災地の方々と交流を深めて、そして少しでも皆さん方に喜び、光、希望…そういったものを持っていただきたいという思いで来られています。

 このプロジェクトは、本日いらしている実行委員会の内田健夫委員、そして関東学院大学の伊藤玄二郎教授、関東学院大学の学生の皆さんなど、大変多くの方々の協力で成し遂げられています。仙台も、東北楽天ゴールデンイーグルスが優勝いたしました。この前のパレードに、皆さん出掛けたという方もいらっしゃるかもしれません。それに引き続いてのサンタクロースの登場ということであります。この東日本大震災からの復興というのは、大変困難な仕事でありますが、日本のためにも必ずやり遂げなければならない仕事だと思っています。政府も一丸となって頑張っています。神戸も全国の皆さん、あるいは世界の皆さんからご支援をいただいたからこそ復興できたと思っています。ですから、その恩返しをという思いで、しっかりと頑張ってまいりたいと思います。

 皆さん、びっくりしますよ! このあと、本物のサンタクロースを見たら…。これが本物のサンタクロースか、というなかなか魅力的なおじさんがまいりますので、楽しみにしていただきたいと思います。ありがとうございます。

 
 
【サンタ・プロジェクト 2013】について

 被災地の子どもたちを元気づけようと、実行委員長の福原義春氏(企業メセナ協議会会長、文部科学省参与)をはじめとした実行委員の方々により2011年から始まったプロジェクトです。今年から復興庁の後援も得ながら、統括プロデューサーである伊藤玄二郎氏(関東学院大学教授)とその関東学院大のボランティアの学生など多くの協力により、イベントなどを通じて全国各地の子どもたちをはじめとした、多くの人との交流促進をはかり、また被災地の方々の心をサポートをすることが目的です。
 今年は東日本大震災の被害を受けた宮城県仙台市と福島県相馬市、そして2004年の新潟県中越地震により被災した新潟県長岡市 旧山古志村を訪問し、クリスマスプレゼントを届けました。

 昨年の『サンタ・プロジェクト in 東北』では本校多賀城校舎を訪問していただき、また同年の『サンタ・プロジェクト in 沖縄』に秀光生4名が参加しました。(昨年の様子はこちら