韓国の企業『KOLON』の方々が本学園への義援金を携えて来訪
 
 

 4月7日、授業再開に向けて校舎の復旧工事が急ピッチで行われている本学園宮城野校舎に、韓国の企業『KOLON(コーロン株式会社)』から、同社のキム ソン イル ブランドコミュニケーション局・常務、カン ウェー ソー マーケティング・チームマネージャー、そして同社東京事務所のムン ミョン ハン 次長が来訪。韓国のスポーツを愛する方々や同社の社員有志から集めていただいた義援金を仙台育英学園へと届けてくださいました。

 韓国の会社が本学園に援助の手を差し伸べてくださるに至ったのには、いきさつがあります。
 KOLON社は、毎年、韓国の慶州で同社主催のマラソン大会を開催。今年で27回目を迎える伝統のある大会なのですが、この大会に仙台育英学園高等学校・陸上競技部の選手が過去に3度ほど招待されたことがあります。仙台育英陸上競技部の監督を務める清野純一先生も、本校陸上競技部部員だった高校1年生のときに大会に招かれて走った経験をもちます。
 「仙台育英学園とは、互いに信頼に満ちた深いつながりがあると常々思っていました。それが今回の大震災。育英国際センターに連絡を差し上げたところ、仙台育英学園も甚大な被害に遭われていることを知りました。それで、当社の社員たちが、3月に行われる第27回の大会を"仙台育英学園のためのチャリティー大会"と位置づけて韓国のスポーツを愛する人たちに義援金を募ってくれたのです」(キム氏)
 3月26日に慶州で開催された大会では、かつて仙台育英バレーボール部の監督を務めてくださった ウ チョルウ 先生も同大会のテレビ中継において仙台育英学園とその地域に住む生徒たちの実情を紹介し、「義援金を」と呼びかけてくださいました。韓国において、「仙台育英学園を救え」の声は大きな盛り上がりを見せたのでした。

 この呼びかけで集まった義援金の額は、なんと1億3000万ウォン。日本円にして1,000万円を超える額になりました。この目録が7日当日、宮城野校舎で加藤雄彦校長先生に手渡されました。加藤雄彦校長先生は「大会が開かれている慶州は韓国の古都として歴史と伝統のある街。慶州の文化は古くから日本の文化に大きな影響を与えてきました。今回もこの慶州の方々に助けていただき、心から感謝しています」と、仙台育英学園を応援してくださる韓国の方々に、敬意と熱い感謝の言葉を述べられました。


KOLON http://fnc.kolon.com