平成23年8月2日

関係各位  
 

学校法人 仙台育英学園
理事長 加 藤 雄 彦

 

仙台育英学園 東日本大震災復興計画(第2次)

 優雅な七夕飾りが風に揺られ、そこに書いてある短冊の一片に大震災の犠牲になられた方々への祈りや日常生活に戻りたいと願う切なる思いを拝見するとき、同じ気持ちが心から沸いてくるのを感じます。
 昨日開催されました本学園理事会・評議員会において東日本大震災復興計画(第2次)が策定され、すでに決まっている同計画(第1次)と合わせた内容となって本計画が実施されます。今後は国、県はじめ関係機関のご指導を受けながら下記の通り進めて参ります。

 

 

 

宮城野校舎に所在する5棟の耐力度調査の結果から国の定める基準(4,500点)に満たないことが判明しました。これと平行して進められている耐震診断の内容及び日本建築学会から示された指導書に基づいて、第一北辰の利用を大幅に制限することになります。

     

 

8月1日使用開始予定の仮設校舎(宮城野1号館・2号館)では第一北辰の普通教室数を補うことが困難なため、8月下旬を目途に仮設校舎(宮城野3号館・4号館及び多賀城2号館)を整備します。これにより、英進進学コースII類の第1・2学年(4学級)は多賀城校舎に移転することになります。M-フレックスコース及び通信制課程は引き続き宮城野校舎で授業を行います。

     

 

宮城野校舎の復興計画に関する協議を設計関係者と継続的に進めて参りました。その結果、新南冥(延べ面積6,748㎡)、新栄光(延べ面積4,921㎡)、エントランス(延べ面積366㎡)、新北辰(体育施設・通信制課程・実習施設など:延べ面積概ね5,100㎡)、合わせて延べ面積概ね17,135㎡によって構成される内容で今後進めていく予定です。

     

 

多賀城校舎及び多賀城セクションの大規模修繕工事は7月20日から始まりました。これらにかかる資金は1億5千万円になる見込みです。

     

 

さらに、上記2の仮設校舎のリース料が1億6千万円になる見込みです。

     

 

これまでに行った緊急修繕費、廃棄物処理費、引越し費などでおよそ6千万円支出していますが、今後さらに移転費用などが増加する見通しです。

 
以上
 

 これまでも生徒・保護者はじめ職員そして関係の皆さまにはご不自由さとご辛抱をおかけし、大変申し訳ない気持ちでおります。しかし、3年後には新たな校舎が国や県等のご支援により完成いたします。それまでの間、本学園への変わらぬご支援を賜りますようにお願い申し上げます。なお、今後の計画が最大余震などの発生等により遅延しないことを祈っております。

 
学校法人 仙台育英学園 東日本大震災復興計画 宮城野校舎(第1次、第2次)施設計画