オバマ大統領が幼稚園時代に通った
ハワイの学校から千羽鶴が
今回の大震災で、韓国KOLON社からの支援やシンガーソングライター・高橋優さんからのライブのプレゼントなど、たくさんの心あたたまる、そして未来に向けて勇気を与えてくれる励ましをいただいていますが、5月24日にはハワイからお客様が多賀城校舎に来訪。現地の小学生が私たちのために折ってくれた千羽鶴が届けられました。
届けてくださったのは、アメリカ空軍に所属しハワイで働く女性、トレーシー・サエキさん。トレーシーさんが千羽鶴を持って仙台育英学園を訪ねてくるまでには、ちょっとしたいきさつがあります。
先頃、ハワイで東日本大震災にかんするニュースが放映されました。このニュースは、ハワイのテレビ局KITVのキャスターであるラーラ・ヤマダさんによるもの。ラーラさんはカメラマンのレックス・ヴォン・アンスワルトさんと4月に本学園にやって来て、学園校舎の被害の様子、閖上、石巻など津波の被害を受けた地域の様子などを取材して行きました。
「そのニュースを観たハワイの小学校の生徒たちが、ぜひ、仙台育英の生徒を励ましたい。千羽鶴を折って、それを励ましのしるしにしたい、と申し出て来たのです」(トレーシー・サエキさん)
ハワイの小学校の生徒たちがトレーシーさんに千羽鶴を届けるように頼んだのには、これもいきさつがあります。
「ハワイには仙台育英学園の現地校である“I-LION HAWAII SCHOOL”があります。そこで研修を受けている仙台育英の生徒が私の職場であるハワイの基地(ヒッカム空軍基地)を訪ねてきました。そのときにこの基地から被害のあった仙台空港に物資をはこんだ飛行機C-17を見学させてあげたのです
その縁で仙台育英の生徒たちとお友達になり、それを知った小学校がトレーシーさんに千羽鶴を託したというわけです。今回一緒に仙台育英を訪ねてくださったトレーシーさんのお父さんも空軍の元職員で、今も横田基地に住んでいます。
さて、千羽鶴の贈呈式。美しいリボンのラッピングがされ、その上にハワイのレイが飾られた素敵なボックスが、トレーシーさんから仙台育英学園高等学校生徒会長の関本将乃君に手渡されました。「このボックスの中には、子供たちのたくさんの愛が詰まっています」の言葉とともに。ボックスの中にはいかにもハワイらしいカラフルな紙で折られた千羽鶴がいっぱいに詰まっていました。
ところで、最後に少し“驚き”なニュースをひとつ。この千羽鶴を折り、かわいいボックスに詰めてくれた小学生が通う学校はハワイ・ホノルルにあるNOELANI ELEMENTARY SCHOOL という学校なのですが、この学校は、なんとアメリカのオバマ大統領が子供の頃に通った幼稚園時代が併設されている学校でもあるのです。だからこそ、こんなパワフルな行動力を持った子供たち、というわけではないのでしょうが、本当に世界中からの“熱い励まし”には力づけられます。
トレーシーさんからの受け渡しに応えて、生徒会長の関本君は、「皆さんの熱い思いに支えられて、これからも前向きで頑張ります」とお礼の言葉を述べました。

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