秀光6年生 山形蔵王で疎開学習
 
被災で失われた学習時間を
この学習会を通して
取り戻すために

 3月11日の大震災での被災により、平常授業を含む学習の機会が少なからず奪われてしまいました。この学習の不足分を少しでも補おうと、授業再開までの間、大学受験を1年後に控えた秀光6年生を対象に、震災の地を離れた場で「疎開学習」が実施されました。疎開学習が行われた場所は山形蔵王温泉にある宿泊施設(高原ホテル)『ヴァルトベルク』。期間は4月2日(土)から10日(日)までの8泊9日。28名の生徒が参加しました。

  疎開学習の1日は午前8時30分の朝礼からスタート。本学園の『生活信条7か条』を朗読、続いてその日の代表生徒が1日の抱負を述べました。「大学受験を意識したコメントが多く、被災による影響で失われた学習週間を、この学習会を機に取り戻したいと考えているようでした」と、指導にあたった本木先生は話します。

 ここでの学習は、午前に3時間、午後に3時間の特別講習授業、さらに夕食をはさんで3時間の自習学習と充実した内容。蔵王体育館の小競技場を借りて、卓球などで体を動かす機会ももうけられました。「授業では、最終学年にふさわしく、とても集中して学習に取り組んでいて、有意義な学習会となりました」と本木先生。特別講習と平行して、養護教諭によるカウンセリングも実施されました。