仙育学発第356号
平成23年6月8日

文部科学大臣
高 木 義 明 様
 
 

学校法人 仙台育英学園
理事長 加 藤 雄 彦

 

仙台育英学園 東日本大震災復興計画

 

前略 日ごろは私学教育に温かいご高配と多大なご支援を賜り感謝申し上げます。さらに、3月11日午後2時46分頃発生したマグニチュード9.0の東日本大震災がもたらした甚大な被害と各種の障害に関して格別なご配慮をいただき、心より御礼申し上げます。
 さて、「東日本大震災により被災した私立学校施設の災害復旧について(平成23年4月11日付私学助成課事務連絡)」に則り、5月27日に開催された本学園理事会・評議員会において下記のとおり「仙台育英学園 東日本大震災復興計画」を策定しました。今後は同計画が円滑に進みますように宮城県のご指導を得ながら推進していく所存です。
 すでに「仙台育英学園被災報告書(平成23年5月6日付仙育発147号)」においてご報告しているとおり、本学園の被災状況では教育活動に著しい支障が生じているため、下記のような手順に従って同計画を実施し始めていることをご了承いただきたくお願い申し上げます。本学園に在籍する約2,800人の生徒(この他、通信制課程は約500人在籍)と350人の職員に再び笑顔が甦り、将来の夢を互いに語り合え、希望を育める環境を再現できるように復興を進めて参る覚悟でおります。
 何とぞ特段のご配慮とご援助を賜りますようお願い申し上げます。

 
 

 
 

 

資料1は平成23年3月11日時点の宮城野校舎配置図です。所在する5棟はいずれも昭和30年代から40年代に建築され、順次耐震化の工事を実施するための耐震診断を実施し始めていました。

 

 

資料2は同計画上、栄光、南冥、記念1号館、第二北辰の4棟を解体した後の予想される配置図です。この段階で宮城野校舎の利用範囲が著しく制限されるため、学園法人局は多賀城校舎に仮移転を余儀なくされます。また仮設校舎は宮城野1号館(学級数14)と宮城野2号館(職員室、会議室、宮城野高校事務室)と第一北辰(1階から3階、そして4階の被害が比較的軽微だった2学級を含む12学級、保健室、就職部、通信制課程職員室)のみとなります。

 

 

資料3は解体された4棟の跡地に新栄光(4階約3,600㎡)、新南冥(6階約7,200㎡を平成25年3月上旬までに完成し、第一北辰の解体工事が開始される時期です。宮城野1号館の一部は新校舎の機能を補うため、第一北辰の跡地に建設される体育館、武道場、部室などの施設(一部2階約2,200㎡)が完成するまで残ります。

 

 

資料4は宮城野校舎の復興予想記置図です。概ね13,000㎡(延べ床面積)の3棟の新校舎が平成26年3月上旬に完成する予定です。

 

 

多賀城校舎及び学生寮は本復旧を本年末までに終了する予定です。

 

 

資料5は宮城野・多賀城校舎及び学生寮の復旧関連経費の一覧です。東日本大震災による本学園の復旧費総額は48億円となる見通しです。

 
草々
 
 
新宮城野校舎完成予想図【平成25年3月竣工予定】