■加藤雄彦校長先生 挨拶【抜粋】
 

 今から10年前、2005年5月22日、飲酒運転の暴走RV車がウォークラリー中の生徒の列に突っ込むという痛ましい事故がありました。この事故により仙台育英学園高等学校の新1年生3人の尊い命が奪われ、20数人の生徒が重軽傷を負いました。今でも後遺症に苦しまれている方もいます。
 当時の生徒会(仙台育英学園高等学校)で県議会を訪れ、5月22日を飲酒運転根絶の日に定めることをお願いし、以来、宮城県全域で飲酒運転根絶のためのさまざまな活動がされています。
 それでも、残念ながら今でも飲酒運転はなくなっていません。悲惨な出来事が続いています。
 さらに、この10年の間、仙台育英の生徒会では、飲酒・ひき逃げ犯に対する厳罰を求めて、署名活動や法務省への訪問などを行ってきました。
  事故から10年経ちましたが、私は時間の経過を感じません。亡くなられた3人の命は戻ってきません。3人の生徒をご家庭に無事にお返しすることができなかった自分が今でも悔やまれます。
  これからもこの「STAND」をエフエム仙台さんと続けていきたいと思っていますし、仙台フィルハーモニーの皆さんのご協力を今後共いただけるよう期待しています。
  「STAND」が今後も根付いていき、社会で飲酒運転が1件でも発生しないよう願っています。