2015 Topics 『千年希望の丘植樹祭 2015』に参加した生徒による感想文
 

苗木の成長を見て感じた
言葉にならない嬉しさと達成感

阿部さん 外国語コース 2年(秀光出身)

 今回は私にとって2度目の植樹祭でした。2度目なこともあり、作業はスムーズに協力して行う事が出来ました。昨年は殺風景だった会場も、苗が少し成長したのか地面が緑色に染まっていて、言葉にならない嬉しさと達成感を感じた事を覚えています。そして今回の活動を通し、「何かの為に皆で一丸となって取り組む事」の大切さを改めて痛感しました。
 皆で協力して植えた1つ1つの苗が元気に立派に育ってくれる事を願っています。そしていつか以前の様に明るく賑わった町を見るのが楽しみです。


これからは自分から進んでボランティアに
参加したいと思いました


宮本さん 外国語コース 2年(石巻山下中出身)

 私は去年と今年の2回、植樹祭に生徒会として参加しました。高校に入るまでは今まで植樹というのに参加したことがありませんでした。たくさんのボランティア団体がこの植樹祭に参加していました。高校も何校か来ていました。最初は木を植えるだけだと思っていましたが、時間が経つにつれて町に貢献しているという実感が湧きました。
 私は植樹をこれからも機会があれば参加したいと思います。誰かがやるから私もではなく、自分から進んで参加したいと思います。


生徒会の友人に教わりながら
初参加でやりとげることができました


山本くん 英進進学コース 2年(白石中出身)

 今回僕は生徒会の活動を通じて千年希望の丘植樹祭に参加させていただきました。僕は今年から生徒会に入ったので、この植樹祭に参加するのは今回が初めてです。なので、最初は何もわからずみんなにただついていくだけでした。けれど、去年から生徒会に入っている友達のおかげで、なんとか植樹祭についてよく理解することが出来ました。来年も参加する機会があれば、ぜひまた参加したいです。


今年はプロジェクトの主旨を
しっかりと理解して、楽しめました

西村くん 英進進学コース 2年(塩竈 第三中出身)

 今回の「千年希望の丘植樹祭2015」に参加し、本当に良い経験になったと思います。僕は去年も植樹祭に参加させていただきました。その時はまだ高校1年生で、よく分からないまま終わってしまいましたが、あれから1年がたち、植樹祭というプロジェクトがなぜあるのか、なぜ苗木を植えるのかというのをよく理解した上で、今回は参加することが出来ました。なので今回は楽しむことが出来ました。また来年、参加する機会があるので、もっともっと植樹祭というプロジェクトを知れれば良いなと思っています。



大変な作業でも自分の手で植えることで、
嬉しさを感じられました


阿部さん 外国語コース 1年(秀光出身)

 私は、今回初めて植樹祭に参加してこんなにも多くの人々が震災の復興に携わろうとしているんだということに驚きと喜びを感じました。実際に植樹を行っている時は少し大変でしたが、直接自分の手で植えるという事をして新しい生命を生んだという嬉しさも感じることもできました。また、このような活動は震災から数年たった現在だけでなく、長年に渡って継続することが大切だし、震災を風化させないということにもつながると思うので、今後もこのような活動を大切にし、積極的に取り組んでいこうと思います。



震災の爪痕が残っていることを痛感。
早く復興が進んでほしいと思います


近石さん 特別進学コース 2年(七北田中出身)

 私は今回、生徒会として植樹祭に参加しました。行きのバスで目的地に向かうにつれて、野原の風景が多くなっていき、骨組みだけの家屋なども見え、震災の爪痕は今も残っているのだと痛感しました。私は2人1組になって木の苗を植えたり、藁を敷いたりしました。日が照っていたのでとても暑かったですが、普段できる活動ではないので、いい経験になったと思います。この植樹祭に参加して、この活動をより多くの人に知ってもらい、参加する人が増えてほしい、そして、少しでも早く復興が進んでほしいと思いました。



植樹をした防潮堤と森が、
津波の被害を軽減させてくれることを願って


門馬くん 特別進学コース 3年(相馬 向陽中出身)

 私は生徒会執行部の一員として、2年連続で植樹祭に参加させていただきました。初めて植樹祭に参加した時、私はその規模の大きさに感銘を受けました。あれ程大勢の人の1人として、私も被災地域に貢献できたことは、とても光栄に思います。植樹した防潮堤とその森が、未来に訪れるかもしれない津波の被害を軽減させるだけでなく、後世へ津波の恐ろしさを伝えてくれることを、願っております。また、植樹を通し、他の参加者の方々と協力したり、縄の結び方を教えてもらったりと様々なことを学べました。機会があればまた参加したいです。


復興に携わる活動に参加できたことを
嬉しく、誇りに思います


菅原くん 特別進学コース 1年(石越中出身)

 今回、私が生徒会執行部に入部して、最初の活動が植樹祭への参加でした。そして同時に、復興の途中にある沿岸部の状況を見学するという、貴重な機会でもありました。
 植樹作業では、私にとって知らない事も多く、たくさんの学びを得られました。特に、作業を通して、先輩方や同級生との親睦を深められ、何よりも微力ながら復興のお手伝いができた事に、うれしく思っております。
 仙台育英学園の生徒として、「復興」に携わる大規模な企画に参加し、ボランティア活動に取り組めた事を誇りに思っています。そして、一日も早い復興を心より願います。


地元の復興に関わる活動に、
大きなやりがいを感じました

大竹くん 特別進学コース 1年(東仙台中出身)

 東日本大震災から4年以上経った今でも、沿岸部の復興はまだまだ進んでいないのが実態でした。
 私は生徒会執行部の活動を通して、植樹祭に参加しました。建物も木々も何もない光景を目の当たりにして、驚きと同時に初めて地元の復興に関わる活動をすることに、大きなやりがいを感じていました。更にこのプロジェクトに参加し、改めて自然の大切さを知りました。これをきっかけに、ボランティアへも積極的に取り組みたいと思います。そして被災地が1日も早く、元の姿に戻ることを願っています。



将来、植えた木が大きく育って、
岩沼の人たちを守り続けてほしいです


林さん 特別進学コース 2年(東仙台中出身)

 5月30日。天候に恵まれ、私達は植樹祭に参加しました。多くの人たちが集まる中、育英学園の生徒会の一員として参加させて頂ける事に深い喜びを感じました。植樹は想像以上に難しく、三角形を描くように等間隔でという担当の方の指導通りには案外うまくいきませんでした。一番大変だったのは、藁を敷き詰める作業です。どこに藁を敷き詰めるのかを把握した後、藁を下から持って来る人に声をかけて藁を次々と敷いていきました。普段話したことのない他クラスの人や先生とコミュニケーションをとる良い機会でもあって、自然と笑みがこぼれました。藁を敷き詰め終えた時のあの達成感は今でもはっきり覚えています。
 木は人にとって必要不可欠な資財です。だから、私達がこの日植えた木も大きく育って、地震にも津波にも負けずに、岩沼の人達を守り続けてほしいと思います。植樹際に参加できて、本当に良かったです。



自然の脅威に打ち勝てるのは、
自然そのものだということを未来へ伝えたい


大泉くん 英進進学コース 3年(山形 第三中出身)

 杜の都仙台と称されるほど美しい木々と町並みが立ち並ぶ、宮城県。二〇一一年三月十一日東日本大震災による津波の被害にあい三二七平方キロメートルもの土地が水に浸かりました。現在でも約ニ〇万人以上の人が避難生活を送っています。

 今回私たちが植樹を行った岩沼市も海岸沿いは、家の土台や堀だけが残っていて、その他には木が二・三本あるだけでした。また、ブロック塀に刻まれた傷跡が震災の被害の甚大さを物語っていました。
 二〇一五年という、復興庁が定めた「集中復興期間」の最終年度に千年希望の丘植樹祭は、今年で第三回を迎え、今までに十万本を超える木々が多くのボランティアの人達の手によって植えられてきました。参加した誰もが、千年後にこの木々が根付き、大きな木々へと成長して、人々の憩いの場所や、命を守る防潮堤へとなってくれることを願いながら植えられたことと思います。

 今回、私は、この文章を書くにあたって植樹後にネットを利用し、自分なりに調べてみました。この植樹祭は、後世の人々へ今回の津波被害の大きさや私たちの想いをつなぐために、「千年希望の丘」を含めたエリアをメモリアルパークとして整備を図るとありました。
 こんなにも意義のある震災復興のプロジェクトに携われたことを大変嬉しく思います。島国である日本は、いつどこから津波がくるかわかりません。そのため、今後このプロジェクトが全国展開して東日本だけではなく、西日本でも行われたらいいと思います。

 また、現在まで我々は、開発という名のもとに、森林伐採や大気汚染などといった環境破壊を行ってきていました。開発によって生まれる近代化は我々にとっては過ごしやすく、とても便利でもありますが、大きな自然の前には人間は余りにも無力であります。
自然の脅威に打ち勝つことのできるのは、近代化ではなく最終的には自然そのものなのだということを未来の人々へ伝えられればと思います。

 千年後の君へ

 千年後、大きな森となったこの地に立って君は何を想うのだろう。どんなことを考えていてもいい。その時、笑顔であったなら…。