2014/15 Topics  陸上競技部『ホノルルマラソン 2014』に参加して 生徒レポート
 
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「仙台育英、頑張れ!」と声援が聞こえてくる度
楽しくてしょうがない、という気持ちに!


小山さん 英進進学コース 1年(高砂中出身)

▼1日目 ▼2日目 ▼3日目 ▼4日目


1日目 12/12(金)
・ 日本時間の17:45発で仙台を出発し、新千歳空港を経由で9:15頃ホノルル空港へ到着
・ ハワイコンベションセンターにてゼッケンの受け取り等
・ 昼食をレストランでとり、ホテルまで徒歩で移動
・ 夕食はロイヤル・ハワイアン・センター内のフードコートで食べた

 まだ、「ハワイに行く」という実感がわかないまま私は仙台を飛び立ちました。でも、心の中では知らない世界への期待と不安でいっぱいで、興奮がおさまらず落ち着けませんでした。私は小学校1年生の時にグアムに行ったことはあったのですが、ほとんど記憶に残っておらず、ハワイも初めてだったので不安のほうが少し大きかったと思います。

 飛行機はハワイアン航空で、内装もハイビスカスの絵柄でとても可愛かったです。ずっと寝ていたこともあり、とても足がむくんでしまい、少し辛い飛行機での思い出となってしまいました。到着が近づき、オアフ島が見えてきて、飛行機の窓から見えた島と海の美しさは忘れられません。飛行機から降り、初めて感じたハワイの空気は仙台とは全く違い、少しずつ実感がわいてきました。近畿日本ツーリストさんの大きなバスに乗り、まずはゼッケンを受け取りにコンベションセンターにいきました。そこには、たくさんのお店のブースがあり、ビーフジャーキーの試食をしたり、トランポリンに乗ったり、とても楽しかったです。でも、一番の思い出は、エリック・ワイナイナさんと一緒に写真撮影ができたことです。日本語がペラペラで少しお話もできて、本当に嬉しかったです。ですが、男子は高橋尚子さんとも会ったそうなのですが、私たちは会えず、とても悲しかったです。その後、ハワイの代表的な料理であるロコモコを食べました。お肉が日本のようなハンバーグという感じではなく、とってもジューシーで初めての味で美味しかったです。本場の味を味わえてとても幸せでした。昼食後はマイレ・スカイコートというホテルまでアラモアナビーチなどを通り、歩いて移動しました。その際、理事長先生に案内をしてもらい、ハワイの歴史についてや、ワイキキビーチは観光客向けだけど、アラモアナビーチは地元の人向けで、静かでゆったりとした雰囲気が良いこと等、たくさんの事を教えていただきました。また、海にも足だけですが入り、とても楽しかったです。今日は天気もよく、ダイヤモンド・ヘッドもとてもきれいに見えました。夕食は、フードコートのような所で豚肉のステーキと野菜のナムルと生春巻などを食べました。生春巻には、パクチーが入っていて、独特の刺激の強い味が強烈でした。

 初日を終え、一度にたくさんの経験をし、どっと疲れも出たのですが、とても充実できたので大満足の一日となりました。時差にも負けず、体調に気をつけて、最後の日まで楽しめるようにしたいです。

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2日目 12/13(土)
・ 6:30にホテルにて朝食をとり、7:30からアラモアナパークで練習を行った
・ 車移動でホノルルマラソンのコースを下見
・ ダイヤモンド・ヘッドの横を軽く、WalkとJog
・ 昼食をハワイカイの東京ラーメンで食べ、その後スーパーで買い出し
・ 午後はFreeなので、ワイキキビーチで遊び、買い物等
・ 夕食はホテルでとり、早めに就寝

 今日はレース前日ということで、練習やコースの下見をさせてもらいました。朝の早い時間だったのに、特に日本人のランナーの人たちで溢れており、こんなにも多くの人がランナーで、走ることが好きなんだ!と驚いた反面、少し嬉しくなりました。また、明日もこの人たちと一緒に走れるのだと思い、まだ早いのですが少し感動してしまいました。スタート前の集合場所はアラモアナショッピングセンター前のサンタさんのところで、とても覚えやすかったです。その後はコースを見ながら、ゴール地点へと向かい、東京ラーメンという所で塩ラーメンを食べました。ハワイで食べるラーメンは新鮮だったし、格別でした。その後に行ったスーパーでは、1つ1つの商品が大きいし、種類もすごく多くて驚きの連続でした。オレンジジュースが、灯油のタンクのような大きいボトルに入っていて「これがアメリカか…」とカルチャーショックを受けました。午後には、せっかくなのでワイキキビーチへ行って遊びました。日があまり差していなかったこともあり、水は少し冷たかったのですが、海はとても綺麗だし、砂浜も裸足で歩けて、とても楽しい思い出を作れました。ただ、ハワイの海底は溶岩でできているので、ビーチも大きめの岩がゴロゴロとあって、かなり痛かったです。その後は、ショッピングセンターとABCストアなどに買い物に行きました。少しずつドルの使い方を覚えることができて、硬貨を使っておつりなしで払えたときは、嬉しかったです。夕飯は、ホテルでパスタとパンを食べ、しっかりとカーボローディングをして明日への準備をしました。起床は2:00だったので、早く寝なければならなかったのですが、緊張のせいで興奮していたのか、なかなか眠れませんでした。その日に見た、ホテルからの夜景はずっと覚えています。たくさんのビルや、道路の灯りに溢れていて、誰も眠る人はいないと思ってしまう程、まぶしく、ハワイの夜にとても驚きました。
 明日はいよいよホノルルマラソン。楽しみながら仲間と助け合い、協力して初めての27kmという距離に挑戦をしていきたいです。たくさんの方々への感謝の気持ちと日本人、仙台育英学園という看板を背負っていることに誇りを持って、笑顔で走りきりたいと思います。

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3日目 12/14(日)
・ ホノルルマラソン当日!!
・ 2:00起床、2:30朝食、3:30集合、5:00スタート
・ 27km完走後、東京ラーメンで昼食、ゴール地点に移動しFinish
・ 午後はFreeでカピオラニ通りを散策し、夕食はみんなでお好み焼きを食べた

 いよいよホノルルマラソン当日となり、緊張も不安もとても大きくなっていたのですが、それよりもワクワク感や楽しみや気持ちでいっぱいでした。天気はあいにくの雨でしたが、暑すぎず走りやすい気候になってくれたのかなと思いました。前日に確認した、アラモアナショッピングセンター前のサンタさんの場所へ向かっている時も、人!人!人!という感じで皆と離れないようにするので精一杯でした。やはり日本人の方も多く、「仙台育英学園!!頑張ってね」とたくさん声をかけてもらいました。スタート時刻の5:00になり、花火が上がりました。私たちはレースデイウォークの人たちの前、つまりランナーたちの1番後ろの位置にいました。ビリからのスタートです。やっとスタートラインを通過したのは20分後の5:20で、たくさんの人の波に押されながら、何とか走り出せました。正直、一番後ろの人たちのペースはゆっくりすぎるし、人の多さに少しいらだちも覚えました。でも、仲間とはぐれないように人と人のすき間をスッスッと抜いていきながら走るのはとっても楽しかったし、まだ陽の昇らないハワイの街を、クリスマスのイルミネーションで飾っていたり、やっぱり一番嬉しい「仙台育英、頑張れ!」という声援が聞こえてくる度に、もう楽しくてしょうがない、という気持ちになっていきました。本当にこんなにも走っていて、楽しくて気持ちの良かった感覚は久しぶりだったような気がします。途中、登り坂も何度かあったのですが、普段の練習なら絶対疲れたと思っているところも、全く苦にならずスイスイ登ることができました。ダイヤモンドヘッドからの朝日は天候に恵まれず、見ることができなかったことはとても残念でしたが、走っている最中に俳優の谷原章介さんが応援してくれていたり、走っているワイナイナさんにまた会えたりと、それ以上に嬉しいこともありました。仲間と走っているうちに、皆も肉体的、精神的に調子が上がってきて、ペースもだんだん上がりました。少しきついと感じましたが、皆で走っていること、この大舞台で走っていること、それらのことに感激ばかりしていて、もっと頑張ろうと思えました。たくさんの人の声援・仲間との協力のおかげでなんとか無事に27kmを走りきることができました。本当に感動と感謝の気持ちしかありません。心地よい疲労感と達成感の中で食べた東京ラーメンでの食事は忘れられません。その後は、ゴール地点へと移動し、記念Tシャツとメダルをもらいました。メダルをつけ、皆で写真を撮った時、今、自分は本当に幸せでここに来られて良かったな、と心の底から思いました。
 午後はカピオラニ通りを散策し、知らない道に行って冒険してみたりと、疲れはあるけど興奮が冷めきらないのか元気はとてもありました。夕飯は、仙台育英のOBの方が営んでいるお店でお好み焼きをいただきました。やっぱり日本の味が1番おいしいのかもな、と思ってしまいました。遠く離れた異国の地でOBの方に会えて、活躍している姿を見て、自分ももっと大きな世界で格好良く生きたいな、と感じました。

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4日目 12/15(月)
・ パールハーバー・ビジターセンターを見学
・ アラモアナショッピングセンターで買い物・昼食
・ その後もお土産など買い物

 今日は第二次世界大戦の幕開けとなってしまった、真珠湾攻撃の舞台であるパールハーバーへと行きました。1941年12月7日に日本がアメリカの戦艦アリゾナ号を攻撃し、多くの人々の命が奪われ、また奪われ続けてしまう戦争という悲劇が始まりました。見学に行ったUSSアリゾナ記念館では、たくさんの悲しく恐ろしい写真や展示物、実際の戦争時のビデオなどを見ました。簡単に戦艦が、街が、そして人の命が爆弾一つで次々と壊されていくのを見ると、悲しいや恐いなんかの言葉一つでは足らず、思わず目を隠したくなりました。その後、沈没した戦艦アリゾナ号へとボートで移動し、亡くなった乗務員の名前が刻まれた石のある慰霊所では、こんなに多くの方々がたった1日で、一瞬で亡くなってしまったのかと思い、衝撃的でした。記念館からは、海に沈没したままのアリゾナ号が見え、今もまだ船から油が出続けているとのことでした。もう二度と日本は同じ間違いを起こしてはいけないし、世界のどんな国だってもう戦争なんかをしてはいけないんだと強く思いました。そして、私たちは次の世代へと伝えなければいけないし、絶対に忘れてはいけないと思いました。
 見学後は、アラモアナショッピングセンターへと行きました。一日で全てを回りきれないのではないかと思ってしまうほど、とても広かったです。皆とたくさん買い物や話もできて、本当に良い思い出が作れました。
 4泊6日という短い時間のなかで、1つ1つが驚きで未知のことの発見で、新鮮すぎて本当に刺激的なことばかりを経験させていただきました。一生に一度とも言えるほど、大きく大切な思い出です。今回自分がこのような素晴らし過ぎるほどの体験ができたのは、理事長先生をはじめ、多くの先生方、家族、近畿日本ツーリストの方々などのおかげです。心からの感謝の気持ちを胸に、この経験をしっかり活かして日本での生活の励みとしたいと思います。

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